ステラ・マッカートニー×アリシア・キーズ、乳がん意識向上キャンペーン展開

  今月2日、米歌手アリシア・キーズ(Alicia Keys)と英デザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)がタッグを組み、白人女性よりも乳がんによる死亡率が高いアフリカ系アメリカ人女性に向け、新しい乳がん意識向上キャンペーンを発表した。
 
 1998年に56歳という若さで母親を乳がんで亡くしたステラは、今回発表するピンクのランジェリーセットの売り上げの一部を、ニューヨーク(New York)・ハーレム(Harlem)にある無料検査を実施しているメモリアル・スローン・ケタリング ハーレム乳房検査センター(Memorial Sloan Kettering Breast Examination Center)へと寄付する。
 
「私はハーレム出身で、母親は元乳がん患者だったから、とても共感できる」とキーズはキャンペーンビデオの中で話した。「タブーを打ち破り検診を受けるよう、皆さんに勇気を与えたい」。統計によると、早期発見や予防プログラムを受けることが難しいため、アフリカ系アメリカ人女性は白人女性に比べガンによる死亡率が42%も高いのだとアリシアは語る。
 
 自身のブランドのファッションショーのためにパリ(Paris)を訪れていたステラは、「残念ながら母を19年前、乳がんでなくしました。母は私の子供たちに会えなかった」とコメント。ステラは以前にも、モデルのケイト・モス(Kate Moss)やカーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)、コメディアンのチェルシー・ハンドラー(Chelsea Handler)が先頭を飾るキャンペーンを3年連続打ち出している。
 
 また、今回のキャンペーンで得られた収益の一部は、英国王立リバプール大学病院(Royal Liverpool University Hospital)にあるガン患者とその家族を支援するリンダ・マッカートニー・センター(Linda McCartney Centre)へも寄付される。